ビギナーのNゲージレイアウト
SLが好きなビギナーの人ならば、扇形機関庫とターン・テーブル、給炭塔や給水塔のある風景は、是非とも作ってみたくなるものです。これを総合レイアウトに組み込むためには、Nゲージでさえかなりのスペースが必要になります。しかしHO/16番でも小規模のセクション・レイアウトなら、畳1枚分のスペースで可能になります。機関庫から出てきたSLを、ターン・テーブルで別の線路に誘導する操作が、ゲーム感覚で楽しむことができます。
日本の大型SLモデルの全長は30センチ足らずですから、フライシュマン製電動ターン・テーブルが流用できます。そこから出て渡る大型ポイント・レールも、30センチほどの長さです。レイアウトの長さが畳1枚なら、限界いっぱいで実現ができそうです。給炭塔などのジオラマなどのスペースも考慮して、路線数は欲張らないことが大切です。線路ばかりの情景では、臨場感というものが出てきません。ジオラマが大切です。
両端のセンサー・レールとタイマー装置を兼ねた電極変換装置のような仕組みの、自動往復運転システムにすると往復走行する車両が、手放しで見物することができます。両端をトンネルにして、中央部を渓谷と鉄橋のジオラマにすればトンネルを出た車両が鉄橋を渡って、次のトンネルに入っていくという情景を楽しむことができます。
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ビギナーでもリアルなジオラマ
ジオラマレイアウトといえば鉄道模型が有名です。とても精巧な模型を作る人がいるものの、誰もが最初はビギナーですので、今まで経験がなかったからといってジオラマを作れないことはありません。しかし、ビギナーがいきなり高度な技術を持って作るのは極めて難しいことから、最初は参考になる手段を用いて真似から入るのがおすすめです。自分一人で始めるのであれば、書籍が役に立ちます。
ホビージャンルの書籍に鉄道模型の作り方のガイドブックがいくつか発売されていますので、それらを利用すれば自分の頭の中で想像して作り上げたものよりも、簡単にリアルな雰囲気のジオラマに仕上げられます。テキストでは理解が難しいなら、ジオラマのワークショップや教室を利用するのが便利です。講師が目の前で教えてくれますから、理解がしやすく、わからないことがあっても質問すればすぐに解決できます。
鉄道模型メーカーのショールームで開催した事例があります。イベント情報を定期的に調べておくのがおすすめです。書籍やワークショップ、教室などでリアルな模型を作るコツや技術を学んだ後は、応用して自分なりの作品を作ることにチャレンジします。そのうち徐々に技術が向上し、自在にリアルなジオラマレイアウトを作れるようになります。
鉄道模型のジオラマで日本の季節感を楽しむ工夫
鉄道模型のジオラマを作る場合、風景以外に季節感も併せて再現することでより写実的な雰囲気を出すことが出来ます。
日本は季節の変化と共に風景も大きく変わる地域なので、鉄道模型でも工夫を凝らせば上手に再現させることが可能です。季節感を出すには市街地よりも山地や農地など自然が多く残っている地域が適しています。
ジオラマで再現する場合、どの季節を題材にするかで必要なストラクチャーやシーナリー用品が変わります。そのため、ジオラマ作りは事前に入念な計画を立てることが重要です。
シーナリー用品は季節感の再現に大きく影響する物なので慎重に選ぶことを心がけます。
鉄道模型用のストラクチャーで季節感を出すには樹木や畑、草地を再現した製品の選択が大きなポイントです。樹木や草地であれば青々と茂った状態の製品や枯れて赤や茶色に変色した製品が売られているので再現は容易です。
畑は作物の大きさで季節感を表現することが出来ます。いずれの場合も山地や農地を作成する際は使用量が非常に多くなるので、予算を安く抑えるには自作するのが良い方法です。針金やプラスチックの棒と模型用の着色したオガクズや苔の一種であるライケンを組み合わせることで、樹木や藪、畑を再現することが出来ます。冬季の積雪を再現するには白いスプレーを吹き付けたり、模型用のセメントや綿を接着させるのが手軽かつ効果的な方法です。
くすんだ灰色に着色した透明のプラスチック板は氷結した水面の再現に向いているので、池や川をジオラマで表現することが出来ます。