ビギナーが作る鉄道模型のジオラマ
レイアウトは元来配置設計の意味ですが、鉄道模型で用いる場合は線路のトラックプラン(線路構成)と、情景のあり方などの総称です。その中で列車が走る沿線情景の1部を切り取ったのが、ジオラマになります。車両をイキイキと見せるために必要な、鉄道模型では重要なジャンルになっています。そのスペース・サイズは、週刊誌サイズでも十分です。
それ自体が鑑賞に値する作品を目指すなら、漫然とした情景より風、香り、季節感、生活の営みなどのドラマ性を表現する工夫が、鑑賞者を楽しませます。ビギナーは絵を描く、スケッチをするといった感覚で取り組んだり実際の情景をアレンジしながら、再現するのも愉快なことです。欧米ではインテリア作りの感覚で、取り組んでいるファンも多くいます。
ジオラマやミニレイアウトならそのサイズは、週刊誌や新聞紙半分程度のパネルで構いません。パネルは画材店などで適当に選んでください。発砲スチロール板も軽量で好ましいですが、薄いコルク板を木工用接着剤で貼ると、平坦な地面表現に好都合なだけでなく樹木や電柱などを差し込んで、接着固定する場合に具合がよくなっています。発砲スチロールの接着には、木工用を使用してください。ゴム系接着剤は、スチロール板を溶かしてしまいます。