ビギナーガイド 夏はジオラマやレールに悪影響

レール

レイアウトは本来棚やテーブル上にあっても、畳や絨毯の上にはありません。専用パネルにレールを敷いて、情景を構築するのが小型鉄道模型の、基本になります。ビギナーは規模やプランを考えると同時に、どこへ設置するかも検討することになります。まず直射日光が当たらないこと。日焼けは車両やジオラマに、悪影響を及ぼしてしまいます。特に夏場はレールが過熱して、実物同様伸びて反ってしまう恐れもあります。フレキシブル・レールを使った曲線部では、樹脂素材の枕木が熱くなった線路を固定できなくなります。

設置する場所はほこりが少ない所が、大変に好ましくなっています。物置や屋根裏に設営するマニアも少なくありませんが、粉じんと断熱対策は不可欠になります。屋根裏であっても部屋として使用しますので、それなりの対策が必要になってきます。通気性や夏場の気温上昇で車両やジオラマにダメージを与えないように、特に夏場の工夫は極めて重要になってきます。

全体のベースになる基盤は基本的にベニア合板を使うことが多いですが、そこへ直接道床つきの線路を固定するのではなくまず3ミリから5ミリ厚の、コルク板を接着します。そうすると通過列車の共鳴音が吸収されて、走行が静かになります。